岩手県山田町・大槌町へ電子ピアノを届けに。

アイデア引越センター

アイデア引越センター

8月、震災から半年が過ぎようとしている中、岩手県にピアノを届けに行って参りました。

このピアノは、全国から集められたもの。
震災で困っている方へどうぞと、日本中から集まったのです。

中には、新品のヘッドホーンや神奈川のアイデア引越センターまで自費でピアノを宅配して下さった方もいます。
すごいです。日本は温かい国ですね。

いろいろな方々の気持ちを乗せたピアノ達と一緒に、いざ岩手へ!!

移動中、私は岩手のことをお勉強。
社長は3回目の被災地支援です。

だんだんと良くはなってきているそうですが、まだまだ。
…とは言っても、この時の私はテレビの中の世界だと思ってました。

その日は、岩手県北上市で宿泊。
片道8時間…。バクスイです。

朝、ロビーで社長と待ち合わせ。ここから目的地の山田町・大槌町まで約100km。
100kmですよ。会社から100kmあれば、ディズニーランド行けちゃいますよ。

岩手って広いですね。

しばらく走って、遠野を抜けて、私の目に飛び込んできたものは、津波で流されてしまった家や車。
これで良くなってきているそうなんですけど、初めての私には強烈すぎました。

当てはまる言葉と言ったら、「戦後」みたいな感じですかね。
教科書に載っている知識でスミマセンケド…。

駅も建物もないので、目印なし。なかなか着きませんでした。同じ道を行ったり来たり…。
1軒目のお宅に着いたのは、出発から3時間後。お母さんが、深々と頭を下げて待っていました。

この先まわるお家でも様々な体験談など聞きましたが、どれも私には想像もつかない話ばかり。
まず前提にあることは、みんな家が流されて何もないんです。

想像できますか?

私には、まずそこから想像できませんでした。
今住んでる家がなくなっちゃうんですよ。想像できません。

このお母さんは、仮設住宅に入れなくて、自分で平屋を借りたそうです。家にピアノが入ると、支援して頂いた方々への感謝の気持ちが止まらなくなってました。お母さんが涙目になると、本当に私も目の奥が熱くなりました。
と言うより、泣いちゃってたかも??
なので、被災者の方々との会話は、社長に全部パス。横で聞くだけ。
こんな感じで、いろいろなお家をまわっていきました。

この日、一番印象に残ったのは、斉藤愛さん宅。
3人兄弟で、私達のトラックが仮設住宅の敷地内に入ると、待ってましたのごとく騒ぐ騒ぐ。
アイデアのトラックは、黄色でとってもかわいらしいデザインなので、わかる気もしますけど…。
いつも引越で使っていると、指さされますもん。

その子達のおばあちゃんからの話なんですけど、おばあちゃんは、そのまたおばあちゃんに「地震が起きたら、とにかく逃げなさい」って教えてもらっていたそうです。
それで今回、地震が起きて、何にも持たず孫だけ抱えて逃げたそうです。
それが正解だったって、話してくれました。

意味わかりました?
すごい話ですよね。きっと、この子達は、ご先祖様達に守られていたんですよね。
またこの経験は、この子達がおばあちゃんになっても、この子達の孫に伝わっていくんでしょうね。
本当にすごい話ですね。

テレビでも紹介されていたんですが、何もない所に居酒屋さんがオープンしました。
赤いちょうちん1つぶら下げただけの簡単な作りでした。
本当に戦後の風景なんです。

大槌町には仮設のローソンがあるだけ(?)なので、町の人はうれしいですね。大変、にぎわっていたみたいです。ちょっとずつ、こういうお店が増えて、町全体が明るくなるといいですね。

岩手2日目。
藤原美代乃さんのお宅にピアノを届けた時のこと。
写真を一緒に撮ったのですが、その時ニコッとした笑顔がとても印象的でした。

トラックの荷台を閉めていると、家の中からアンジェラ・アキの「手紙」という曲が弾かれて流れてきました。すごい上手でした。さすが、ピアノ暦10年。

つい口ずさんでしまったんですけど、歌を歌っていると、涙が…。ポロリ。
この曲の歌詞は、思わず感情が入っちゃいますね。

「手紙」

(♪今 負けないで 泣かないで
消えてしまいそうな時は
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて
眠れない夜はあるけど
苦くて甘い今を生きている

人生の全てに意味があるから
恐れずにあなたの夢を育てて
Keep on believing)

がんばれ、東北!!

(♪拝啓 この手紙読んでいるあなたが
幸せな事を願います)

岩手で体験したことは、一生忘れません。

私の職業の引越という仕事は、みなさんの新しい出発のお手伝いですが、名誉ある幸せな職業だということを感じました。
自分以外の人の門出を、身近で見ることができるのです。
被災された方もそうですが、新しい人生の出発のお手伝いをさせていただける名誉ある仕事だと、誇りに思います。

今回、16台のピアノを届けさせて頂きました。
ピアノを寄付して頂いた皆様、ありがとうございました。
このような貴重な体験をさせて頂き、感謝しております。

会社のために、社会のために、私ができることを考えさせられる4日間でした。
被災地に多くの笑顔が戻るよう、1日でも早い被災地の復興を願っております。

諸星 憲宏

2011.8.3~5 岩手県山田町・大槌町へ電子ピアノを届けに。

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